“大籬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおまがき80.0%
おほまがき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「驚くのも無理は無い——。大籬おおまがきのお職を張って居る玉だって、此の節はそんな値は無いさ、併しあの女はそれだけの値打があるよ」
大籬おおまがき小籬、朱塗の見世格子に煌々とネオン照り映え、門松の枝吹き鳴らすモダン風、駄々羅太鼓の間拍子もなんとなくジャズめく当代の喜見城リュウ・ド・プレジール
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
河岸かし小店こみせ百囀ももさへづりより、優にうづ高き大籬おほまがきの楼上まで、絃歌の声のさまざまに沸き来るやうな面白さは大方の人おもひ出でて忘れぬ物におぼすも有るべし。
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
羽織二重や緞子どんす縮緬ちりめんの眼も綾な寢具で、それは大名屋敷の大奧か、大籬おほまがきのお職の積夜具でもなければ見られない豪勢さですが、不思議なことにそれほどの夜の物が、昨夜は使つた筈もないのに