“縮緬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちりめん99.6%
クレイヴ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを差し留められるのは、彼等が縮緬犢鼻褌など買つて、久し振りに沖から歸つて來る時の樂みを奪はれるやうなものであつた。
避病院 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
机を置いてこれに対し、浴衣に縮緬扱帯めて、をつき、けざまの目をるがごとくなるは、謂うまでもなく鴨川であった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どなたかおくなりになつたんぢやないでせうね。」と私は彼の黒い服を見て云つた。彼もまた帽子に卷いた縮緬に眼をやつて答へた——
彼女は空色の青い縮緬の朝の着物を着てゐて、薄い空色のスカーフが髮にからんでゐた。