“小店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こみせ64.0%
こだな36.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
更に小店こみせを追って行きますと、駄菓子屋がとても沢山ある通りに出ます。こんなに盛な駄菓子屋の町は全国にないでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
五六軒ごろくけん藁屋わらやならび、なかにも浅間あさま掛小屋かけこやのやうな小店こみせけて、あなから商売しやうばいをするやうにばあさんが一人ひとりそとかしてた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
五十五六まで小店こだなに勤めて、まだ獨身らしい老番頭が、何時の間にやら世を呪ひ自分を嘲けつて、惡魔的な棄鉢な氣持になつて行くのでせう。
千蔵も広島に小店こだなをかり教授とやら申ことに候。帰後はなしともつぶてとも不承候。げん直卿ちよくけい仍旧きうにより候。源十軽浮、時々うそをいふこと自若。直卿依旧きうにより候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)