“こだな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小店69.2%
小棚30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この呉服屋の小店こだなの若い夫婦の間には、今年生れの可愛い男の子があって、虫のせいかその夜中に苦しがって気絶してしまったのを、若い女房は、その夜中であることも
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
小店こだなを構えて、武具馬具の修繕つくろいなどを、表むきの生業なりわいとして、それを手ヅルに南都、叡山の僧兵やら、諸家へも出入りして、宮方のおうごきなどを、ひそと探っておるよしにござりまする
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝のうちに、竪形たてがたピアノを運ばせておいた。自分の最も大事な最も好きな書物を数冊選んで、枕頭ちんとう小棚こだなにのせておいた。どんな些細ささいなものも、愛情をこめて考えなかったものはない。
造花屋と云う怪しい看板をかけて店の小棚こだな種種いろいろの造花を並べていた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)