“小径”のいろいろな読み方と例文
旧字:小徑
読み方割合
こみち98.2%
しょうけい1.2%
みち0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ベンチのぐるりと並んだ花壇を抜け、彼等は常緑樹の繁った小径こみちへ入った。どこまでも黙って歩いた。やがて竹藪の間へ来かかった。
未開な風景 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
深山を下ること二里余り、紺碧こんぺきの水をたたえたる湖のほとりへ出た。ここで渇したるのどを清水にうるおし、物凄き山中を行くと、深林の中に人が歩るいたらしい小径しょうけいがある。
川原の中に小径みちがあるでしょう、だんだん曲って向うの崖の上の道路へ出るようになっているのね、わたしあそこを見詰めていると、きっとお前がやって来そうなところだと思うの。
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)