“小径”のいろいろな読み方と例文
旧字:小徑
読み方(ふりがな)割合
こみち98.0%
しょうけい1.3%
みち0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は彼女の家から彼のホテルへのまっ暗な小径こみちを、なんだか得体の知れない空虚な気持を持てあましながら帰りつつあった。
ルウベンスの偽画 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
別に行き逢ふ人もないのに、殊更迂路まはりみちをして、白い野薔薇のところ/″\咲いてゐる小径こみちつて歩いた。
愛は、力は土より (新字旧仮名) / 中沢臨川(著)
ここで渇したるのどを清水にうるおし、物凄き山中を行くと、深林の中に人が歩るいたらしい小径しょうけいがある。
しかしこれは山間の小径しょうけいで秋草が道をおおっているので行軍に難渋した。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「川原の中に小径みちがあるでしょう、だんだん曲って向うの崖の上の道路へ出るようになっているのね、わたしあそこを見詰めていると、きっとお前がやって来そうなところだと思うの。なんだかしょっちゅうお前はあんな石の白い川原の小径をあるいているような気がしてならないの、お前の歩いてくるところはそんな小径と違いはしない?——」
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)