“繚乱”の読み方と例文
読み方割合
りょうらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうです、坂東には、野の花々は、繚乱りょうらんでしょうが、こんな都の花を、お内にあって眺めるのも、まんざら悪くはありますまいが
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝の黄金の光がっと射し込み、庭園の桃花は、繚乱りょうらんたり、うぐいす百囀ひゃくてん耳朶じだをくすぐり、かなたには漢水の小波さざなみが朝日を受けて躍っている。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
にぎやかに入って来た客は印度インド婦人服独特の優雅で繚乱りょうらんな衣裳を頭からかぶり、裳裾もすそを長く揺曳ようえいした一団の印度婦人だった。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)