“りょうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繚乱47.4%
撩乱42.1%
燎爛5.3%
燎乱2.6%
繚爛2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝の黄金の光がっと射し込み、庭園の桃花は、繚乱りょうらんたり、うぐいす百囀ひゃくてん耳朶じだをくすぐり、かなたには漢水の小波さざなみが朝日を受けて躍っている。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
撩乱りょうらん目を奪うばかりの曲だ。「第三ピアノ協奏曲=ニ短調」をホロヴィッツのピアノでロンドン交響管弦団の入れたのもあったが、これは廃盤になった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
瑪瑙めのうの柱、螺鈿らでん衣桁いこう燎爛りょうらんと輝いた。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二十一歳のショパンは、とうとう憧憬あこがれのパリにはいった。一八三一年のパリは文字通り世界文化の中心で、さながら燎乱りょうらんの花園であった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
可怪おかしなことにはその背景に桜が繚爛りょうらんと咲き、仮装の人たちがきびすを接して往来しているのです——私はそれを窓にもたれて、さも当りまえのように平気で眺めているのでした。
歪んだ夢 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)