“百舌鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もず94.1%
モズ5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして百舌鳥もずの飛び立ってゆくあとを茫然ぼうぜんと見送るさまは、すこぶる妙で、この子供には空を自由に飛ぶ鳥がよほど不思議らしく思われました。
春の鳥 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
懐手ふところでして、ずンぐりな男はくびがねじれているようで、右仰向きに空へむかっては、怖ろしい勢いで、百舌鳥もずのような奇声を発するのである。——
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、百舌鳥もずの声がきんきん、ひびいていました。
ごん狐 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
崖の上のはじはもう充分に色づいて、どこからとなく聞えて来る百舌鳥もずの声が、何となく天気の続くのを告げるようである。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
半月も過ぎて秋も深まり、百舌鳥もずの鋭いき声が庭園を横切るかと思えば、裏の山の実をいばむ渡り鳥が群れ啼いて空を渡り、時雨しぐれる日が多かった。
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
泉北郡百舌鳥モズ村大字百舌鳥では、色々よそ村と違つた風習を伝へてゐた。其が今では、だん/\平凡化して来た。此処にいふもおずしやうじんの如きは、殊に名高いものになつて居た。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
庚申待ちの盗孕タウヨウ、泉北郡百舌鳥モズ村の暮から正月三日へかけての、百舌鳥精進のやうなのが此である。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)