“百鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ももどり57.1%
ひゃくちょう14.3%
ももとり14.3%
もゝとり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
並木のこずえには、高々とうたう春の百鳥ももどり、大地はシットリとつゆをふくんで、なんともいわれないすがすがしさ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「絵柄は、わたしも、随分と吟味ぎんみいたしたつもりで——鷹は、百鳥ひゃくちょうのつわもの——一度見込んだ対手は、のがしっこがないといわれてますゆえ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
千曲川の岸に蓮華草れんげが咲き、姥捨うばすて山の山つづきに百鳥ももとりさえずりを交わすようになると、向かい合った稲荷山と篠井の里とは、薄紫の春霞はるがすみに朝と晩とを化粧され
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
影みせぬ百鳥もゝとり羽掻はねがき絶間たえまなく、けぬればその歌をきかむ……
カンタタ (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)