“羽掻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はがい57.1%
はが23.8%
はがき9.5%
はがひ4.8%
はねがき4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは此間から黒雲五人男に狙われて、平次のところへ逃げ込み、銭形の羽掻はがいの下で暮して居る、菊屋の山之助のことだったのです。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
声をかけるとほとんど同時に、山県紋也は身を躍らせたが、背後から若い武士を羽掻はがい締めにして、ズルズルと小家から引き離した。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
羽掻はがきの音の聲高き一鳥いつてう遂に飛びも來ず
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
いままでビル街や街裏、小料理店や旅館で逢つてゐたそれぞれの覺えが、どれも、ななえ自身が羽掻はがひ攻めにされ身動きの出來なくなつてゐたことが、算へられて眼に見えて來た。
(旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
影みせぬ百鳥もゝとり羽掻はねがき絶間たえまなく、けぬればその歌をきかむ……
カンタタ (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)