『渚』
齒醫者への出がけに、ななえが來た。 鮒の子を持つて來たんですけれど、池ん中に手網を入れてすくつて見ても、すぐ水が濁つてしまつて鮒の子がどこにゐるのか、判んなくなつちやつたと言ひ、ビニールの袋を差し出して見せたが、中には瘠せた鮒の子が、たつた …
著者 | 室生犀星 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「群像」1961(昭和36)年7月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約32分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約53分(300文字/分) |
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