“叱言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こごと96.8%
こゞと3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉田は蜜柑を手に持ちポケットにも入れ、「みんなボヤーツと見とつちや駄目やないか」と生徒等に叱言こごとを言ひながら、又登つて來た。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
「ああ、そうだ、——こっちが坐睡をしやしないか。じゃ、客から叱言こごとが出て、親方……その師匠にでも叱られたためなんだな。」
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
数度にわたってお叱言こゞとを戴きましたが、それでも愚僧は、さしたる證拠もござりませぬのに、何として告げ口を致しましょうや。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
また此が知れたらば女の要らぬ無益むだ心配、其故何時も身体の弱いと、有情やさしくて無理な叱言こゞとを受くるであらう、もう止めましよ止めましよ、あゝ痛
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)