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叱言
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こゞと
ふりがな文庫
“
叱言
(
こゞと
)” の例文
数度に
亙
(
わた
)
ってお
叱言
(
こゞと
)
を戴きましたが、それでも愚僧は、さしたる證拠もござりませぬのに、何として告げ口を致しましょうや。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
また此が知れたらば女の要らぬ
無益
(
むだ
)
心配、其故何時も身体の弱いと、
有情
(
やさし
)
くて無理な
叱言
(
こゞと
)
を受くるであらう、もう止めましよ止めましよ、あゝ痛
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
保姆
(
ばあや
)
のベシーに
叱言
(
こゞと
)
を云はれて悲しくなり、また、イライザやジョンやヂョウジアァナ・リードより
體質
(
からだ
)
の弱いことに
敗目
(
ひけめ
)
を感じていぢけたりして、いやに寒い夕方、家へ歸つてゆくのは
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一度
(
いちど
)
だつて
贅澤
(
ぜいたく
)
な
叱言
(
こゞと
)
などは
言
(
い
)
はないばかりか、
實
(
じつ
)
は
聞
(
き
)
きたいのである。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勿論
(
もちろん
)
叱言
(
こゞと
)
を
言
(
い
)
つたつて、
蛙
(
かへる
)
の
方
(
はう
)
ではお
約束
(
やくそく
)
の(
面
(
つら
)
へ
水
(
みづ
)
)だらうけれど、
仕事
(
しごと
)
をして
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
の
一寸
(
ちよつと
)
合方
(
あひかた
)
にあつても
可
(
よ
)
し、
唄
(
うた
)
に……「
池
(
いけ
)
の
蛙
(
かへる
)
のひそ/\
話
(
ばなし
)
、
聞
(
き
)
いて
寢
(
ね
)
る
夜
(
よ
)
の……」と
言
(
い
)
ふ
寸法
(
すんぱふ
)
も
惡
(
わる
)
くない。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
叱
部首:⼝
5画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“叱”で始まる語句
叱
叱咤
叱咜
叱責
叱呼
叱正
叱声
叱々
叱陀
叱付