“こゞと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小言55.6%
叱言44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしたものかんがへ、こまつたものとなげき、はては意見いけん小言こゞとぜてさまざまかせぬ。
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ほんとにおぶうならかへりに吃度きつとよつておれよ、うそきだからなにふかれやしないと店先みせさきつて馴染なじみらしきつツかけ下駄げたをとこをとらへて小言こゞとをいふやうなものひぶり
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
保姆ばあやのベシーに叱言こゞとを云はれて悲しくなり、また、イライザやジョンやヂョウジアァナ・リードより體質からだの弱いことに敗目ひけめを感じていぢけたりして、いやに寒い夕方、家へ歸つてゆくのは
一度いちどだつて贅澤ぜいたく叱言こゞとなどははないばかりか、じつきたいのである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)