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こゞと
ふりがな文庫
“
小言
(
こゞと
)” の例文
胸が苦しくなったので、伝三郎は
小言
(
こゞと
)
は後廻しにして反吐を吐きに便所に立った。初乃がペタ/\後に随いて行った。
俗臭
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
みなの
者
(
もの
)
に
祝義
(
しうぎ
)
でも
遣
(
つか
)
はしませうとて
答
(
こた
)
へも
聞
(
き
)
かずずん/\と
引出
(
ひきいだ
)
すを、
客
(
きやく
)
は
柱
(
はしら
)
に
寄
(
より
)
かゝつて
眺
(
なが
)
めながら
小言
(
こゞと
)
もいはず、
諸事
(
しよじ
)
おまかせ申すと
寛大
(
かんだい
)
の
人
(
ひと
)
なり。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どうした
物
(
もの
)
と
考
(
かんが
)
へ、
困
(
こま
)
つたものと
歎
(
なげ
)
き、はては
意見
(
いけん
)
に
小言
(
こゞと
)
を
交
(
ま
)
ぜて
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
さまざま
言
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かせぬ。
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ほんとにお
湯
(
ぶう
)
なら
歸
(
かへ
)
りに
吃度
(
きつと
)
よつてお
呉
(
く
)
れよ、
嘘
(
うそ
)
つ
吐
(
つ
)
きだから
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
ふか
知
(
し
)
れやしないと
店先
(
みせさき
)
に
立
(
た
)
つて
馴染
(
なじみ
)
らしき
突
(
つツ
)
かけ
下駄
(
げた
)
の
男
(
をとこ
)
をとらへて
小言
(
こゞと
)
をいふやうな
物
(
もの
)
の
言
(
い
)
ひぶり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヱヽ
憎
(
に
)
くらしい
其
(
その
)
ものいひを
少
(
すこ
)
し
直
(
なほ
)
さずは
奧樣
(
おくさま
)
らしく
聞
(
きこ
)
へまい、
結城
(
ゆふき
)
さんが
來
(
き
)
たら
思
(
おも
)
ふさまいふて、
小言
(
こゞと
)
をいはせて
見
(
み
)
せようとて
朝之助
(
とものすけ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るより
此樣
(
こん
)
な
事
(
こと
)
を
申
(
まをし
)
て
居
(
ゐ
)
まする
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
太郎
(
たらう
)
を
仕立
(
したて
)
るにも
母樣
(
はゝさん
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にする
氣
(
き
)
になられたら
何
(
なん
)
としまする、
言
(
い
)
ふだけの
事
(
こと
)
は
屹度
(
きつと
)
言
(
い
)
ふて、それが
惡
(
わ
)
るいと
小言
(
こゞと
)
をいふたら
何
(
なん
)
の
私
(
わたし
)
にも
家
(
うち
)
が
有
(
あり
)
ますとて
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るが
宜
(
よ
)
からうでは
無
(
な
)
いか
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
同
(
おな
)
じく
並
(
なら
)
びし
花瓶
(
はないけ
)
を
仆
(
たほ
)
し、
散々
(
さん/″\
)
に
破損
(
けが
)
をさせしに、
旦那
(
だんな
)
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
御酒
(
ごしゆ
)
めし
上
(
あが
)
りながら、
美登利
(
みどり
)
お
轉婆
(
てんば
)
が
過
(
す
)
ぎるのと
言
(
い
)
はれしばかり
小言
(
こゞと
)
は
無
(
な
)
かりき、
他
(
ほか
)
の
人
(
ひと
)
ならば一
通
(
とほ
)
りの
怒
(
おこ
)
りでは
有
(
あ
)
るまじと
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あとで
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
に
直樣
(
すぐさま
)
仕
(
し
)
かへしに
行
(
ゆ
)
かうと
言
(
い
)
つたら、
親父
(
とつ
)
さんに
頭
(
あたま
)
から
小言
(
こゞと
)
を
喰
(
く
)
つて
其時
(
そのとき
)
も
泣寢入
(
なきねいり
)
、
一昨年
(
おととし
)
はそらね、お
前
(
まへ
)
も
知
(
し
)
つてる
通
(
とほ
)
り
筆屋
(
ふでや
)
の
店
(
みせ
)
へ
表町
(
おもてまち
)
の
若衆
(
わかいしゆ
)
が
寄合
(
よりあつ
)
て
茶番
(
ちやばん
)
か
何
(
なに
)
かやつたらう
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是にも
腹
(
はら
)
はたてども
良人
(
おつと
)
の
遊
(
あそ
)
ばす
事
(
こと
)
なればと
我慢
(
がまん
)
して
私
(
わたし
)
は
何
(
なに
)
も
言葉
(
ことば
)
あらそひした
事
(
こと
)
も
御座
(
ござ
)
んせぬけれど、
朝飯
(
あさはん
)
あがる
時
(
とき
)
から
小言
(
こゞと
)
は
絶
(
た
)
えず、
召使
(
めしつかひ
)
の
前
(
まへ
)
にて
散々
(
さん/″\
)
と
私
(
わたし
)
が
身
(
み
)
の
不器用
(
ぶきよう
)
不作法
(
ぶさはう
)
を
御並
(
おなら
)
へなされ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“小言”で始まる語句
小言幸兵衛
小言家
小言序