“朝之助”の読み方と例文
読み方割合
とものすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで思ひ出しもせざりし結城ゆふき朝之助とものすけに不圖出合て、あれと驚きし顏つきの例に似合ぬ狼狽あわてかたがをかしきとて、から/\と男の笑ふに少し恥かしく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝之助とものすけころんで愉快ゆくわいらしくはなしをかけるを、おりきはうるさゝうに生返事なまへんじをしてなにやらんかんがへて樣子やうす、どうかしたか、また頭痛づゝうでもはじまつたかとかれて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
我身わがみうへにもられまするとてものおもはしき風情ふぜい、おまへ出世しゆつせのぞむなと突然だしぬけ朝之助とものすけはれて、ゑツとおどろきし樣子やうすえしが、私等わたしらにてのぞんだところ味噌みそこしがおち
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)