“とものすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝之助40.0%
友之助40.0%
鞆之助20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝之助とものすけころんで愉快ゆくわいらしくはなしをかけるを、おりきはうるさゝうに生返事なまへんじをしてなにやらんかんがへて樣子やうす、どうかしたか、また頭痛づゝうでもはじまつたかとかれて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この子は芸名を友之助とものすけって云うのですよ。年は十二だそうだけれど発育不良で小柄だから十位とおぐらいにしか見えない。それに義務教育も受けていないのです。言葉も幼稚だし、字も知らない。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
夜中に急に風呂を沸かさせたり、えんの下の奥にしまつてある重いものを取出さしたり——さういふときには兄の鞆之助とものすけが、ぶつ/\いふ召使を困りながら指揮して、そのしょうに当つた。
過去世 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)