“奧樣”のいろいろな読み方と例文
新字:奥様
読み方割合
おくさま92.3%
おくさん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日きのふあさ千葉ちばわたしびまして、奧樣おくさまこの四五にちすぐれやう見上みあげられる、うぞあそばしてかと如何いかにも心配しんぱいらしくまをしますので
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
けれど賓人まれびとよ、わたくしはよくぞんじてります、今夜こんや弦月丸げんげつまるとかで御出發ごしゆつぱつになつては、奧樣おくさまも、日出雄樣ひでをさまも、けつして御無事ごぶじではみませんよ。
唯一度、信吾は對手を「奧樣おくさん」と呼んで見た。清子は其時うつむいて茶をいでゐたが、返事はしなかつた。また顏も上げなかつた。信吾は女の心を讀んだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)