“見上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みあ88.4%
みあげ6.8%
みあぐ3.4%
0.7%
みや0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう、これなら、だれにもけず、どんなところへでもんでいける。」と、すずめは、たかやま見上みあげて、ひとりごとをしました。
温泉へ出かけたすずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
納め我家へ歸り夫婦ふうふの者に一伍一什を告ければ二人は流石さすが武士ぶしは武士いと見上みあげたる親子の者と思へばいよ/\たのもしく婚姻する日を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見上みあぐる山には松にかゝりて藤の花盛りなり見下みおろせば岩をつゝみて山吹咲こぼれたり躑躅つゝぢ石楠花しやくなげ其間に色を交へ木曾川は雪と散り玉と碎け木曾山は雲を吐きけぶり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
勇吉ゆうきちは、太陽たいようがきらきらする、もりほう見上げて、わらいました。しろくもが、のように、あおそらはしっていきました。
真昼のお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
かうして調戯からかひながら普請場へ来て皆仕事に掛つたが、職人達は見上みやげるやうな足場へあがり、娘や子供が煉瓦を運ぶ。ミハイロは新参しんまいだからといふので、石灰いしばひに砂を入れてねさせられた。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)