“みあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミア
語句割合
見上54.4%
見合29.1%
見飽4.6%
見当2.5%
視合1.3%
瞻上0.8%
看上0.8%
見厭0.8%
御生0.8%
見當0.8%
瞰上0.4%
向上0.4%
0.4%
御合0.4%
御足0.4%
水浴0.4%
瞠合0.4%
見倦0.4%
視上0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日きのふあさ千葉ちばわたしびまして、奧樣おくさまこの四五にちすぐれやう見上みあげられる、うぞあそばしてかと如何いかにも心配しんぱいらしくまをしますので
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
隣家となりける遲咲おそざききのはなみやこめづらしき垣根かきねゆきの、すゞしげなりしをおもいづるとともに、つき見合みあはせしはなまゆはぢてそむけしえりあしうつくしさ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼の手下どもが徘徊はいかいする深夜の光景に至るまで、大小洩だいしょうもれなく、南京路の街頭を見つくし見飽みあきているのだった。
見えざる敵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
子供こども老婆ろうばが、二人ふたりともむらからいなくなったので、人々ひとびとおどろいて、方々ほうぼうさがしまわりました。けれど、ついに見当みあたらずにしまったのです。
泣きんぼうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
昇も、母親も、きもつぶして顔を視合みあわせて、大笑に笑い出す。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
私達はマジマジと瞻上みあげたまま暫く物も言わずにいた。旨く越えられるだろうかという心配が起る。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
看上みあぐるばかりの大熊手おほくまでかつぎて、れい革羽織かはばおり両国橋りやうごくばしの中央に差懸さしかゝ候処そろところ一葬儀いちさうぎ行列ぎやうれつ前方ぜんほうよりきたそろくるによしなくたちまちこれ河中かちう投棄なげすて、買直かいなほしだ/\と引返ひきかへそろ小生せうせい目撃致候もくげきいたしそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
故国の地図はいつ見ても見厭みあきません。その島や岬や港や町はみんな物語をっているからであります。山や河や平野や湖水も、それぞれに歴史を語っているからであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
皇子みこぞ今御生みあれましたれ日の出くサイレンはつづくまさに大皇子おほみこ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しも太古たいこにおいて國民こくみんが、地震ぢしんをそれほどにおそれたとすれば、當然たうぜん地震ぢしんくわんする傳説でんせつ太古たいこから發生はつせいしてゐるはずであるが、それはとん見當みあたらぬ。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
父子おやこはここに腰をおろして、見るとも無しに瞰上みあげると、青い大空をさえぎる飛騨の山々も、昨日今日は落葉に痩せて尖って、さなが巨大おおいなる動物が肋骨あばらぼねあらわしたようにも見えた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あるいは怪獣の眼かと市郎はきっ瞰上みあげる途端に、頭の上から小さな石が一つ飛んで来たが、幸いに身にはあたらなかった。市郎はにわかに蝋燭を吹き消した。敵のまとにならぬ用心である。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
前へ一歩ひとあしうしろ一歩ひとあし躊躇ためらいながら二階を降りて、ふいと縁を廻わッて見れば、部屋にとばかり思ッていたお勢が入口に柱に靠着もたれて、空を向上みあげて物思い顔……はッと思ッて、文三立ち止まッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
額田王ははじめ大海人皇子にみあ十市皇女とおちのひめみこを生んだが、後天智天皇に召されて宮中に侍していた。この歌は、そういう関係にある時のものである。「あかねさす」は紫の枕詞。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かくのりたまひ竟へて、御合みあひまして、みこ淡道あはぢ狹別さわけの島一三を生みたまひき。次に伊豫いよ二名ふたなの島一四を生みたまひき。この島は身一つにしておも四つあり。面ごとに名あり。
「———あんさんも、フリッツさんも、そないしてはったらお御足みあが痛いことおへんか。痛かったらお御足みあお出しやしたら」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
水浴みあみては渓の星かげ髪ほすと君に小百合の床をねだりし
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
かの女の眼とむす子の眼とが、瞠合みあった。二人は悲しもうか笑おうかの境まで眼を瞠合ったまま感情に引きずられて行ったが、つい笑って仕舞った。二人は激しく笑った。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
いつまでいじくっていても少しも見倦みあきのしないようなものを拵えたいと思っている。
惰眠洞妄語 (新字新仮名) / 辻潤(著)
と、べろりと赤爛あかただれに充血したまぶたで、じっ視上みあげた、その目がぽろりぽろりと、見る見る涙にふさがった。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)