“みあた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見当50.0%
見當50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラガラガラとみょうな音があなたへけてゆくのに、まどいをした目をそらすと、見当みあたらないはず、長廊下ながろうかを向こうの方へ自分のやりが引きずられてゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かうふ時には酒がなくてはならぬと思つて、台所だいどころを探し𢌞まはつたが、女世帯をんなじよたいの事とて酒盃さかづき一ツ見当みあたらない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
『崇妻道歌』一聯いちれんがあると、彼の面目躍如たりでこの一文もいきるのだが、殘念ながら函底に見當みあたらない。
こんな二人 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
がけあきつてもべついろづく樣子やうすもない。たゞあをくさにほひめて、不揃ぶそろにもぢや/\するばかりである。すゝきだのつただのと洒落しやれたものにいたつてはさら見當みあたらない。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)