“けんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
見当53.5%
軒燈22.5%
拳闘10.9%
軒灯4.7%
検討1.6%
拳鬪0.8%
剣闘0.8%
圏套0.8%
拳頭0.8%
捲騰0.8%
献灯0.8%
見當0.8%
軒頭0.8%
険濤0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとう神社じんじゃというところまではなしすすんだのでございました、まことにひとうえというものはなになにやらさっぱり見当けんとうがとれませぬ。
何か知ら惡事でも働いてゐるやうな氣がして、小池は赤い軒燈けんとう硝子がらすの西日にまぶしく輝いてゐる巡査駐在所の前を通るのに氣がとがめた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「さあ、拳闘けんとうの第一選手だというんだから、いばらしておくさ」と、ぼくは、ブルなんかなんとも思ってない。すると
小指一本の大試合 (新字新仮名) / 山中峯太郎(著)
暗いのに軒灯けんとうのない家が並んでいるので、燐寸まっちをすっていちいち表札の文字をすかしすかし、探さねばならなかった。
夏の夜の冒険 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
ごう二十二人、兵部侍郎へいぶじろう廖平りょうへい刑部侍郎けいぶじろう金焦きんしょう編修へんしゅう趙天泰ちょうてんたい検討けんとう程亨ていこう按察使あんさつし王良おうりょう参政さんせい蔡運さいうん刑部郎中けいぶろうちゅう梁田玉りょうでんぎょく中書舎人ちゅうしょしゃじん梁良玉りょうりょうぎょく梁中節りょうちゅうせつ宋和そうか郭節かくせつ刑部司務けいぶしむ馮㴶ひょうかく鎮撫ちんぶ牛景先ぎゅうけいせん王資おうし劉仲りゅうちゅう
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こゝに一だい事件じけん出來しゆつたいした、それはほかでもない、丁度ちやうどこのふね米國ベイこく拳鬪けんとう達人たつじんとかいふをとこ乘合のりあはせてつたが、このうわさみゝにして先生せんせい心安こゝろやすからず
左程さほど腕力わんりよくつよ日本人につぽんじんなら、一ばん拳鬪けんとうたち合ひをせぬか。』と申込まうしこんでた。
言うまでもなく、源十郎と対談しているところへ、左膳と捕吏の剣闘けんとうが始まったので、こっそり部屋を脱けて出たおさよ婆さんであった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夕まけて戸内の剣闘けんとう
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夜深うしてこうを行ふ彼何の情ぞ 黒闇々中刀に声あり 圏套けんとう姦婦の計を逃れ難し 拘囚こうしゆう未だ侠夫の名を損ぜず 対牛たいぎゆう楼上無状をす 司馬しば浜前はままえに不平を洩らす 豈だ路傍狗鼠くそ
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
も幾年の学びたる力一杯鍛いたる腕一杯の経験修錬しゅれんうずまき起って沸々ふつふつと、今拳頭けんとうほとばしり、うむつかれも忘れ果て、心はさえさえ渡る不乱不動の精進波羅密しょうじんはらみつ、骨をも休めず筋をも緩めず
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
波は岩を、岩は波を噛んで、ここに囂々ごうごう淙々そうそうの音をしつつ、再び変圧し、転廻し、捲騰けんとうし、擾乱じょうらんする豪快無比の壮観を現出する。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
村の点燈夫てんとうふは雨の中を帰っていった。火のいた献灯けんとうの光りの下で、なしの花が雨に打たれていた。
赤い着物 (新字新仮名) / 横光利一(著)
したがつてそれ以前いぜん原始人げんしじんだとか、ハイデルベルグじんだとかにいたつては何萬年前なんまんねんまへであるか、にはかに見當けんとうがつかないくらゐです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
日本の巡査も交番を撤廃してう云ふ具合に使用したいものである。支那商店の軒頭けんとうからは色色いろいろの革命街上がいじやうへ長い竿をよこたへて掲げて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ロンドンより自然の風力をる帆走船をもって喜望峰の険濤けんとうを凌ぎ、快走するもカルカッタに達するにはおよそ四ヵ月を要したるに、ひとたび汽船の便を仮れば九十四日に過ぎず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)