“擾乱”のいろいろな読み方と例文
旧字:擾亂
読み方割合
じょうらん89.8%
ぜうらん5.1%
じようらん3.4%
かきみだ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
波は岩を、岩は波を噛んで、ここに囂々ごうごう淙々そうそうの音をしつつ、再び変圧し、転廻し、捲騰けんとうし、擾乱じょうらんする豪快無比の壮観を現出する。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
日中は軽やかに声を立てる者も無い。何所を見ても、擾乱ぜうらん困憊こんぱいしてゐて、その中に、一脈の静寂の気も漂つて居るのが感じられる。
秋の第一日 (新字旧仮名) / 窪田空穂(著)
尚ほ烈しい擾乱じようらんを惹き起すのである
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
おだやかな僕の心は急に擾乱かきみだされ、僕はほとんど父の真意を知るに苦しみ、返書を出して責めて今一年、卒業の日までこのままに仕て置いてもらおうかと思いましたが、思い返して直ぐ上京しました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)