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『秋の第一日』
ふりがな文庫
『
秋の第一日
(
あきのだいいちにち
)
』
土用は過ぎたが、盛夏の力は少しも衰へずに居る。直射する日光、白くかがやく雲の峯、上から圧しるやうに迫つて来る暑気、地の上のすべての物は、反抗する力も、脱れて行く法もなく、恣に振舞ふ威力の前に、ただ頸垂れて、悸いて居るだけである。日中は軽やか …
著者
窪田空穂
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
有
(
あら
)
暗
(
そら
)
悸
(
をのの
)
執
(
しふ
)
寂
(
しん
)
彼方
(
あなた
)
竊
(
ひそ
)
甚
(
ひど
)
例
(
いつも
)
揺
(
ゆら
)
謡
(
うたひ
)
復
(
また
)
擾乱
(
ぜうらん
)
随
(
つ
)
髭
(
ひげ
)
退
(
の
)
霑
(
うるほ
)
蟠
(
わだかま
)
頸垂
(
うなだ
)
蜩
(
ひぐらし
)
中
(
うち
)
脱
(
ぬ
)
突
(
つ
)
木立
(
こだち
)
恣
(
ほしいまま
)
困憊
(
こんぱい
)
四辺
(
あたり
)
余所
(
よそ
)
何方
(
どちら
)
主人
(
あるじ
)