“頸垂”の読み方と例文
読み方割合
うなだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとしく王子の無事を喜び矢継早やつぎばやに、の度の冒険にいて質問を集中し、王子の背後に頸垂うなだれて立っている異様に美しい娘こそ四年前
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
その後から、凄まじい騎馬が砂煙を立って城下へ七、八騎飛んだかと思うと、一隊の武士が悄然と頸垂うなだれ勝ちに跫音も湿って帰って来た。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを背景にして玄関には、父を失い手頼たよりのない、美しい民弥が頸垂うなだれている。その前に右近丸が立っている。若くて凜々しい右近丸が。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)