“矢継早”のいろいろな読み方と例文
旧字:矢繼早
読み方割合
やつぎばや85.7%
やつぎば14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとしく王子の無事を喜び矢継早やつぎばやに、の度の冒険にいて質問を集中し、王子の背後に頸垂うなだれて立っている異様に美しい娘こそ四年前
ろまん灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)
僕は朝鮮に帰るなり素晴しい作品を矢継早やつぎばやに出したんだ。始めは野郎たち朝鮮にも天才のランボウが現われたと云って、目を丸くしやがった。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
彼は焦燥しながらつるにわとり山蟹やまがにの卵を食べ続けるかたわら、その苛立いらだつ感情の制御しきれぬ時になると、必要なき偵察兵を矢継早やつぎばやに耶馬台やまとへ向けた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
甲谷は矢継早やつぎばやに刺されながらも、なお鈍感らしい重みを鄭重に続ける必要を感じるのであった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)