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『天馬』
ふりがな文庫
『
天馬
(
てんま
)
』
ある重苦しい雲の垂れこめた日の朝、京城での有名な廓、新町裏小路のとある娼家から、みすぼらしい風采の小説家玄竜がごみごみした路地へ、投げ出されるように出て来た。如何にも彼は弱ったというふうに暫く門前に佇んで、一体どこから本町通りへ抜け出たもの …
著者
金史良
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸春秋」1940(昭和15)年6月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間11分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間59分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
瓢
(
パカチ
)
質
(
たず
)
弾
(
は
)
誣
(
いつわ
)
跼
(
せぐくま
)
頭
(
こうべ
)
恰
(
まる
)
態
(
ざま
)
斃
(
くたば
)
潜
(
もぐ
)
畏
(
かしこま
)
纏
(
まつ
)
聳
(
そびや
)
嘲笑
(
あざわら
)
嬶
(
かか
)
崇
(
たた
)
弾
(
はじ
)
徨
(
さま
)
担
(
にな
)
爽
(
さわや
)
空風
(
からっかぜ
)
肝煎
(
きもい
)
踵
(
きびす
)
蹲
(
しゃが
)
雲母
(
うんも
)
頑
(
かたく
)
上
(
のぼ
)
下司
(
げす
)
事毎
(
ことごと
)
亘
(
わた
)
些
(
いささ
)
亭々
(
ていてい
)
仰山
(
ぎょうさん
)
件
(
くだん
)
企
(
たくら
)
佇
(
たたず
)
体
(
てい
)
俟
(
ま
)
俯向
(
うつむ
)
偸
(
ぬす
)
呆気
(
あっけ
)
咄嗟
(
とっさ
)
咥
(
くわ
)
啜
(
すす
)
喇叭
(
らっぱ
)
嗤
(
わら
)
嘯
(
うそぶ
)
噤
(
つぐ
)
嚠喨
(
りゅうりょう
)
固唾
(
かたず
)
固陋
(
ころう
)
埃
(
ほこり
)
埒
(
らち
)
娑婆
(
しゃば
)
嫣然
(
えんぜん
)
寧
(
むし
)
尤
(
もっと
)
岐
(
わか
)
廓
(
くるわ
)
徐
(
おもむ
)
徒
(
いたず
)
徨
(
さまよ
)
忌々
(
いまいま
)
怪訝
(
けげん
)
恫喝
(
どうかつ
)
恰
(
あたか
)
悉
(
ことごと
)
惻々
(
そくそく
)
愉
(
たの
)
愚痴
(
ぐち
)
慊
(
あきた
)
態々
(
わざわざ
)
慨
(
なげ
)
憚
(
はばか
)
憤
(
いきどお
)
所以
(
ゆえん
)
所謂
(
いわゆる
)
拵
(
こしら
)
掠
(
かす
)
擯斥
(
ひんせき
)
攪乱
(
かくらん
)
支械
(
チゲ
)
数珠
(
じゅず
)
敵娼
(
あいかた
)
暖簾
(
のれん
)
曝
(
さら
)
朦朧
(
もうろう
)
杳
(
よう
)
梳
(
す
)
森閑
(
しんかん
)
楚々
(
そそ
)
欹
(
そばだ
)
沁々
(
しみじみ
)
沽券
(
こけん
)
法螺
(
ほら
)
流眄
(
ながしめ
)
淫靡
(
いんび
)
温突
(
オンドル
)
渾身
(
こんしん
)
澎湃
(
ほうはい
)