“徨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さまよ75.0%
さま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが他の連中は白い着物を着たまま群をなしてさまよい歩く中に見付かって、再び送還されたのに違いない。私はとうとう密航を思い切らねばならなかった。
玄海灘密航 (新字新仮名) / 金史良(著)
そして深い雨霧が街路灯に薄黄色い円を描く夜明けの街や、野菜や真桑瓜売りの荷車が雑沓する市場や、静かに濡れそぼつ大同江の船着場などをとぼとぼさまよい歩いた。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
それはいつだったか、泌尿病院を捜してさまい歩いた時、そこにさる所の広告がぶら下っていたことを急に思い出したからである。そうだ、あれを目印にして下りて行けばいいと彼は自分に云った。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)