“惻々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そくそく97.2%
そく/\2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十節以後の痛切深刻なる悲哀の発表を見よ。その辞惻々そくそく読む者の心をうたねばやまぬ。人の弱さとしてこれ実にやむを得ないのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ことによるとそのあとで、「竜華寺りゅうげじもうずるの記」くらいは、惻々そくそくたる哀怨あいえんの辞をつらねて、書いたことがあるかもしれない。
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たしかに書き方にたど/\しい節も見えるのであるが、そう云ういろ/\の不確実性を含むに拘らず、今日それを読んでも何かしら惻々そく/\として胸を打つものがあり
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)