“惻隠”の読み方と例文
旧字:惻隱
読み方割合
そくいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる手記を御覧候わば、恵み深き貴下は必ずや惻隠そくいんの情を起こし下さるべしと存候。真の哲学者は常に強き情緒を感ずるものに候えば。
その時の美妙の返事は敗残者の卑下した文体で、勝誇った寵児ちょうじのプライドにちた昔の面影は微塵も見られないで惻隠そくいんに堪えられなかった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
先生の仁慈じんじ惻隠そくいん、忠義慨然、呂望りょぼうの才をべ子房の大器をほどこすを。備、これを敬うこと神明の如く、これを望むや山斗さんとの如し。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)