“そくいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惻隠93.3%
惻懚3.3%
惻隱3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時の美妙の返事は敗残者の卑下した文体で、勝誇った寵児ちょうじのプライドにちた昔の面影は微塵も見られないで惻隠そくいんに堪えられなかった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
この切々の情を見聞して流石さすが惻懚そくいんの情に動かされたが、強いて心を鬼にして、その女の背後うしろに忍び寄り、持っていた鍬で一撃の下に少女の頭骨を砕き
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
〔譯〕惻隱そくいんの心へんすれば、民或はあいおぼれ身をおとす者有り。羞惡しうをの心偏すれば、民或は溝涜かうとく自經じけいする者有り。辭讓じじやうの心偏すれば、民或は奔亡ほんばう風狂ふうきやうする者有り。