“竜華寺”のいろいろな読み方と例文
旧字:龍華寺
読み方割合
りゅうげじ85.7%
りうげじ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことによるとそのあとで、「竜華寺りゅうげじもうずるの記」くらいは、惻々そくそくたる哀怨あいえんの辞をつらねて、書いたことがあるかもしれない。
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
君は医学を専門にして居たが、文芸を好み高山たかやま樗牛ちょぎゅうの崇拝者で、兄弟打連れて駿州すんしゅう竜華寺りゅうげじに樗牛の墓を弔うたりした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
既に老後醒翁と号したとすれば、茶山のために竜華寺りうげじの勝を説いた岡本醒廬も或は同人ではなからうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
東海道を行つた間、月日をつまびらかにすべきものは、先づ三月二日に竜華寺りうげじの対岸を過ぎたことである。「岡本醒廬勧余過竜華寺曰。風景為東海道第一。三月二日過其対岸。而風雨晦冥。遂不果遊。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)