“法華寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほっけでら56.3%
ほっけじ37.5%
ほつけでら6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天正十年のこと、織田信長がこの国に侵入して、法華寺ほっけでらというので兵糧ひょうろうを使っているところへ、色々の小袖を着た女房が一人入って来ました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
前岸の樹木の間には黒い大きな瓦屋根がかすかに黒く見えていた。それは日蓮宗法国寺ほうこくじに属する法華寺ほっけじの別院であった。他の二人の眼もちらとそれに往った。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
松林まつばやしなかもん屋根やねそびやかした法華寺ほつけでらで、こゝもぼん墓参はかまゐりをするらしいひときつゞき出入でいりをしてゐた。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)