“法華”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほっけ63.3%
ほつけ30.0%
ほけ6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
走り湯権現の良暹りょうせんは、大勢の僧をつれて会し、法華ほっけ、仁王、軍勝の三部妙典を勤行ごんぎょうして、鎮護国家のいのりをあげた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東大寺——わけても今日「奈良の大仏」として親しまれている毘廬舎那仏びるしゃなぶつ鋳造や、法華ほっけ滅罪寺の建立は御二方の名を不朽ならしめた。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
法華ほっけ三昧ざんまいを行なう堂の尊い懺法せんぽうの声が山おろしの音に混じり、滝がそれらと和する響きを作っているのである。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
するとそこの旦那だんなは大の法華ほっけ気違いで、三度の飯も御題目をとなえない内は、箸をとらないと云った調子である。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
とうとうおしまいにこの日本国にほんこく皇子おうじまれてて、ほとけみち跡方あとかたもないところ法華ほっけたねいた。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
聖教量しやうげうりやう、「スペクラチオン」)逍遙子はあに釋迦しやかと共に法華ほつけ涅槃ねはんの經を説いて、に非ず、空に非ず、亦有、亦空といはむとするか。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
或年あるとしの住僧此塔の出たる時天を拝していのる、我法華ほつけ千部読経どくきやうぐわんあり、今一年にしてみてり、何とぞ命を今一年のばし玉へと念じて、かの塔を川中のふちなげこみたり。
朝まだき靄にきこえてすがすがし法華ほつけの太鼓しづかなるかも
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
就中なかんづく、夫婦共に法華ほつけ持者ぢしやなり
法華ほつけですよ、親分」
りっぱな僧たちを集めて忌籠いみごもりの念仏をさせることは普通であるが、なおそのほかに法華ほけ経をも院がお読ませになっているのも両様の悲哀を招く声のように聞こえた。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)
以前から自身のがん果たしのために書かせてあった千部の法華ほけ経の供養を夫人はこの際することとした。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)
はすの花の盛りのころに中宮は法華ほけ経の八講を行なわせられた。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
たきぎこる(法華ほけ経はいかにして得し薪こり菜摘み水みかくしてぞ得し)歌を同音に人々が唱える声の終わって、今までと反対に式場の静まりかえる気分は物哀れなものであるが、まして病になっている夫人の心は寂しくてならなかった。
源氏物語:41 御法 (新字新仮名) / 紫式部(著)