-
トップ
>
-
ほっけ
さればやがて数年の
後には
法華の
団扇太鼓や
百万遍の声全く
歇み路地裏の水道
共用栓の
周囲からは人権問題と労働問題の
喧しい演説が聞かれるに違いない。
とうとうおしまいにこの
日本国の
皇子に
生まれて
来て、
仏の
道の
跡方もない
所に
法華の
種を
蒔いた。
「
法華の
凝り固まりが夢中に太鼓を
叩くようにやって御覧なさい。頭の
巓辺から足の爪先までがことごとく公案で充実したとき、
俄然として新天地が現前するのでございます」