“団扇太鼓”の読み方と例文
読み方割合
うちわだいこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人の若者が団扇太鼓うちわだいこのようなものを叩いて相手の競争者の男の悪口を唄にして唄いながら思い切り顔を歪めて愚弄の表情をする
映画雑感(Ⅵ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
さればやがて数年ののちには法華ほっけ団扇太鼓うちわだいこ百万遍ひゃくまんべんの声全くみ路地裏の水道共用栓きょうようせん周囲まわりからは人権問題と労働問題のかしましい演説が聞かれるに違いない。
団扇太鼓うちわだいこもだらりと下げて、音も立てず、千箇寺せんがじ参りの五十男が、口で石段の数取りをしながら、顔色も青くあえぎ喘ぎ上るのを——下山の間際にたことがある。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)