“地団太”のいろいろな読み方と例文
旧字:地團太
読み方割合
じだんだ93.1%
ぢだんだ6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……それと気が付いた吾輩は、それこそ地団太じだんだを踏んで口惜しがったものだ。地団太の踏み方がチットばかり遅かったが仕方がない。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうして、洗面所へ駈け込んで頭から冷水を浴びせるやら、窓枠にしがみ着いて地団太じだんだを蹈むやら、一生懸命に死に物狂いに暴れ廻る。
恐怖 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
泣き叫び乍らその胸にひしと抱きついた——それをちらりと見た時、彼は泣きも得ず只地団太ぢだんだを踏んで、なほ終り迄それを見続けようとする伯父の頭髪を滅多矢鱈やたらにむしつた。
お節が自分の肌に押当てゝ小さな足を温めてやつた時の子供の寝顔は、すこし前まで地団太ぢだんだ踏んで怒つたり戸を蹴つたりして激しく泣いた文ちやんと思はれないほどの愛らしさが有つた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)