旧字:地團太
……それと気が付いた吾輩は、それこそ地団太を踏んで口惜しがったものだ。地団太の踏み方がチットばかり遅かったが仕方がない。
そうして、洗面所へ駈け込んで頭から冷水を浴びせるやら、窓枠にしがみ着いて地団太を蹈むやら、一生懸命に死に物狂いに暴れ廻る。
チビの鮎子さんは、ろくな服を持って来なかったとひっきりなしに愚痴をこぼし、ピロちゃんは靴が小さくなったといって地団太を踏んだ。
さてこうなると、どうしていいか判らない。今さら歯咬みをしても、地団太をふんでも、取り返しの付かないことになった。
“地団太”の意味
“地団”で始まる語句