“地団駄”のいろいろな読み方と例文
旧字:地團駄
読み方割合
じだんだ94.4%
じたんだ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はかかとが痛くなるほど強く地団駄じだんだを踏んだ……ベタリと座り込んだ…………仰向けに寝た……又起上って部屋の中を見まわした。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一方、宇治山田の米友は、浅間の町の迷児の道しるべの辻に立って、しきりに地団駄じだんだを踏んだり、嘆息をしたりしている。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この時、私達の耳元で、恐しい野獣の様なうなり声が聞えた。振り向くと、矢島五郎が、鼻の頭をびっしょりと汗で濡らし、真っさおになりながら唇を噛み締めて地団駄じたんだ踏んでいる。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
両兎を追うもの一兎を得ず、逸早く、金吾はきびすを巡らして前の所へ戻って来ましたが、もうその時は万太郎の方も、優形の覆面を取逃がして、地団駄じたんだを踏んでいるあとでありました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)