“皇子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みこ64.1%
おうじ20.5%
ミコ10.3%
くわうじ2.6%
わうじ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦情くじようみましたので、まやかしものといふことがわかつて、これもたちまかへされ、皇子みこ大恥おほはぢをかいてきさがりました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
ひめさまは、その皇子おうじをまだごらんにならなかったばかりでなく、そのくにすら、どんなくにであるか、おりにならなかったのです。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
譬へば、柿本人麻呂の日並知ヒナメシ皇子ミコ尊や、高市タケチ皇子尊を悼んだ歌の如きも、実は個性表現でなく、官人の群衆の為の代作である。
万葉集のなり立ち (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
赤石あかし総門を出て赤石川を渡り皇子くわうじ村を経て一里半大久保駅、三里半加古川駅にいたる。一商家に小休す。駅吏中谷三助(名清なはせい字惟寅あざなはゐいん号詠帰えいきとがうす、頼春水の門人なり)来訪、頼杏坪きやうへいの書を達す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此等これらあとから皇子わうじえました、丁度ちやうどにんらせられて、ちひさな可愛かあい方々かた/″\いとたのしげに、つてお二人ふたかたづゝんでおでになりました、いづれもみん心臟ハートかざりたてられてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)