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皇子
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みこ
ふりがな文庫
“
皇子
(
みこ
)” の例文
苦情
(
くじよう
)
を
持
(
も
)
ち
込
(
こ
)
みましたので、まやかしものといふことがわかつて、これも
忽
(
たちま
)
ち
突
(
つ
)
っ
返
(
かへ
)
され、
皇子
(
みこ
)
は
大恥
(
おほはぢ
)
をかいて
引
(
ひ
)
きさがりました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
「やすみしし吾
大王
(
おほきみ
)
、高
耀
(
ひか
)
る
日
(
ひ
)
の
皇子
(
みこ
)
、
敷
(
し
)
きいます
大殿
(
おほとの
)
の上に、ひさかたの
天伝
(
あまづた
)
ひ来る、雪じもの往きかよひつつ、いや
常世
(
とこよ
)
まで」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
午睡
(
ひるね
)
する
人達
(
ひとたち
)
もあわててとび
起
(
お
)
き、
上
(
うえ
)
を
下
(
した
)
への
大騒
(
おおさわ
)
ぎを
演
(
えん
)
じたのも
道理
(
どうり
)
、その
来客
(
らいきゃく
)
と
申
(
もう
)
すのは、
誰
(
だれ
)
あろう、
時
(
とき
)
の
帝
(
みかど
)
の
珍
(
うず
)
の
皇子
(
みこ
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その像を髪に籠められて
眦
(
まなじり
)
を決して睨み立たれた美しく若き
皇子
(
みこ
)
の御勇姿は、真に絵のようであったろうと拝察されます。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
轅
(
ながえ
)
を
担
(
にな
)
っていた前の兵が、とつぜん地へ膝を折って俯ッ伏し、がたっと、地響きやら物音がしたせつなに、輿の内から
暴
(
あば
)
れ出た
皇子
(
みこ
)
宗良の姿が
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
陛下には
皇子
(
みこ
)
をも持ち給わで、なお、微臣に食物をはぐくみ給うことをもって、乳人の優しさをお示しあそばされ候。
エリザベスとエセックス
(新字新仮名)
/
リットン・ストレイチー
(著)
一番古くから有名になっていたのは、筑前
深江
(
ふかえ
)
の
子負原
(
こうのはら
)
というところにあった二つの
皇子
(
みこ
)
産み石であります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
皇子
(
みこ
)
等
(
たち
)
共に
対
(
こた
)
へて
曰
(
いは
)
く、
理実
(
ことわり
)
灼然
(
いやちこ
)
なり。則ち草壁皇子尊
先
(
ま
)
づ進みて盟ひて
曰
(
いは
)
く、
天神
(
あまつかみ
)
地祇
(
くにつかみ
)
、及び
天皇
(
すめらみこと
)
証
(
あきら
)
めたまへ、
吾
(
おの
)
れ兄弟長幼、
并
(
あは
)
せて十余の
王
(
みこ
)
、
各
(
おのおの
)
異腹
(
ことはら
)
より
出
(
い
)
づ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
『これで執政ノ
皇子
(
みこ
)
の名に、また一段とひびがはいる。……いや、巷の声はおそろしいな。……』
春泥:『白鳳』第一部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
皇朝
(
くわうてう
)
の昔、
七〇
誉田
(
ほんだ
)
の天皇、兄の
皇子
(
みこ
)
七一
大鷦鷯
(
おほさざき
)
の
王
(
きみ
)
をおきて、
季
(
すゑ
)
の
皇子
(
みこ
)
七二
菟道
(
うぢ
)
の
王
(
きみ
)
を
七三
日嗣
(
ひつぎ
)
の
太子
(
みこ
)
となし給ふ。天皇
崩御
(
かみがく
)
れ給ひては、
兄弟
(
はらから
)
相
譲
(
ゆづ
)
りて位に
昇
(
のぼ
)
り給はず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
神武天皇
(
じんむてんのう
)
がおかくれになつて
後
(
のち
)
、
先
(
さき
)
に
申
(
まを
)
したいすけより
媛
(
ひめ
)
が、
自分
(
じぶん
)
のお
生
(
う
)
みになつた
三人
(
さんにん
)
の
皇子
(
みこ
)
たちを、
殺
(
ころ
)
さうとするものゝあることを、むきだしにいふことは
出來
(
でき
)
ないから
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「ここにおわす
御方
(
おんかた
)
こそ、
今上
(
きんじょう
)
第
(
だい
)
一の
皇子
(
みこ
)
にましまし、
前
(
さき
)
の比叡山天台
座主
(
ざす
)
、ただ今はご還俗あそばされて、兵部卿大塔宮
護良
(
もりなが
)
親王様におわすぞ! ……われらはお供の木寺相模」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
安部
(
あべ
)
の
多
(
おおし
)
が大金で買った毛皮がめらめらと焼けたと書いてあったり、あれだけ
蓬莱
(
ほうらい
)
の島を想像して言える
倉持
(
くらもち
)
の
皇子
(
みこ
)
が
贋物
(
にせもの
)
を持って来てごまかそうとしたりするところがとてもいやです
源氏物語:17 絵合
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
皇子
(
みこ
)
ぞ今
御生
(
みあ
)
れましたれ日の出
疾
(
と
)
くサイレンはつづくまさに
大皇子
(
おほみこ
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
また
紅葉賀
(
もみじのが
)
の試楽なども、「
上達部
(
かんだちめ
)
、
皇子
(
みこ
)
だちも皆泣きぬ」
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
皇子
(
みこ
)
も妃も七夕遊びうちつどひ
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
『
光明
(
ひかる
)
』
皇子
(
みこ
)
のいもうと
信姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
日嗣
(
ひつぎ
)
の
皇子
(
みこ
)
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
代匠記には「中大兄ハ天智天皇ナレバ
尊
(
みこと
)
トカ
皇子
(
みこ
)
トカ
有
(
あり
)
ヌベキニヤ。傍例ニヨルニ
尤
(
もっとも
)
有
(
ある
)
ベシ。三山ノ下ニ目録ニハ御ノ字アリ。脱セルカ」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
そのほか、諸国にわたって、
皇子
(
みこ
)
なるものが、再起をはかっておりますのに、どうして、それらのうごきと後醍醐とが、無関係でありえましょうや
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みな
位
(
くらゐ
)
の
高
(
たか
)
い
身分
(
みぶん
)
の
尊
(
たふと
)
い
方
(
かた
)
で、
一人
(
ひとり
)
は
石造
(
いしつくりの
)
皇子
(
みこ
)
、
一人
(
ひとり
)
は
車持
(
くらもちの
)
皇子
(
みこ
)
、
一人
(
ひとり
)
は
右大臣
(
うだいじん
)
阿倍御主人
(
あべのみうし
)
、
一人
(
ひとり
)
は
大納言
(
だいなごん
)
大伴御行
(
おほとものみゆき
)
、
一人
(
ひとり
)
は
中納言
(
ちゆうなごん
)
石上麻呂
(
いそのかみのまろ
)
でありました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
五
(
いつはしらの
)
皇子
(
みこ
)
次を以て相盟ふこと先の如し。然して後に天皇
曰
(
のたまは
)
く、朕が
男
(
こども
)
等
(
ら
)
各異腹にして生る。然れども今
一
(
ひとつ
)
母同産
(
おもはらから
)
の如くて
慈
(
めぐ
)
ましむ。則ち
襟
(
みそのひも
)
を
披
(
ひら
)
きて、
其
(
その
)
六皇子を抱きたまふ。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
つまり
天津日継
(
あまつひつぎ
)
の
皇子
(
みこ
)
彦火々出見命様
(
ひこほほでみのみことさま
)
が、
姉君
(
あねぎみ
)
の
御婿君
(
おんむこぎみ
)
にならせられた
事実
(
じじつ
)
を
現世
(
げんせ
)
の
人達
(
ひとたち
)
が
漏
(
も
)
れきいて、あんな
不思議
(
ふしぎ
)
な
浦島太郎
(
うらしまたろう
)
のお
伽噺
(
とぎばなし
)
に
作
(
つく
)
り
上
(
あげ
)
げたのでございましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
中ノ大兄ノ
皇子
(
みこ
)
は一ばんしんがりに、昨日の午ちかく立つて行かれた。あとはあのお宮の中には鼠一ぴきゐはしない。……いやその鼠が、まつ先に移つていつたといふではないか。
春泥:『白鳳』第一部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
誰あろう高貴の
御方
(
おんかた
)
こそ、
今上
(
きんじょう
)
第一の
皇子
(
みこ
)
にましまし、文保二年二月二十六日、仏門に帰せられ比叡山に上らせられ、
梨本
(
なしのもと
)
門跡とならせられた、尊雲法親王に
御在
(
おわ
)
されたからであった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
体仁
早世
(
さうせい
)
ましては、
朕
(
わ
)
が
皇子
(
みこ
)
の
五四
重仁
(
しげひと
)
こそ国しらすべきものをと、
朕
(
われ
)
も人も思ひをりしに、
五五
美福門院
(
びふくもんゐん
)
が
妬
(
ねたみ
)
に
五六
さへられて、四の宮の
五七
雅仁
(
まさひと
)
に
代
(
よ
)
を
簒
(
うば
)
はれしは深き
怨
(
うらみ
)
にあらずや。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
皇子
(
みこ
)
ぞ今
御生
(
みあ
)
れましたれ日の出
疾
(
と
)
くサイレンはつづくまさに
大皇子
(
おほみこ
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こうなっても、廉子は自分が生みまいらせた
皇子
(
みこ
)
には未来の大きな夢をかけていた。女ごころはべつである。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日並
(
ひなみし
)
の
皇子
(
みこ
)
の
尊
(
みこと
)
の
馬
(
うま
)
並
(
な
)
めて
御猟立
(
みかりた
)
たしし
時
(
とき
)
は
来向
(
きむか
)
ふ 〔巻一・四九〕 柿本人麿
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
御傷
(
おんいた
)
わしや!
皇子
(
みこ
)
様の
御身
(
おんみ
)
が! ……前征夷大将軍、兵部卿様の宮様が!」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
二十四の若い身ぞらで、年端もゆかぬ
皇子
(
みこ
)
・
皇女
(
ひめみこ
)
を残して世を去るのは、なんとしても辛かつたらうと思ふ。あれは
妹媛
(
いろと
)
の菟野とはちがつて、どこか淋しいところのある気の弱い女だつた。
春泥:『白鳳』第一部
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
三とせをわたりても
猶
(
なほ
)
果つべくもあらぬを、
菟道
(
うぢ
)
の
王
(
きみ
)
深く
憂
(
うれ
)
ひ給ひて、
豈
(
あに
)
久しく
生
(
い
)
きて天が
下
(
した
)
を
煩
(
わづら
)
はしめんやとて、
七四
みづから
宝算
(
よはひ
)
を
断
(
た
)
たせ給ふものから、
罷事
(
やんごと
)
なくて兄の
皇子
(
みこ
)
御位
(
みくらゐ
)
に
即
(
つ
)
かせ給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
生
(
あ
)
れましてたぐひなく
坐
(
ま
)
す此の
皇子
(
みこ
)
の我が大皇子ぞただち日嗣の宮
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
高光る
日嗣
(
ひつぎ
)
の
皇子
(
みこ
)
厩戸
(
うまやど
)
の
聖
(
ひじり
)
の
王
(
おほぎみ
)
険
(
けは
)
し世に
生
(
あ
)
れましまして はらからと
憑
(
たの
)
む
臣
(
おみ
)
らが 由々しくも 惑へるなかに いかさまに 嘆きませるか
畏
(
かしこ
)
くも 斑鳩の里 うち日さす
宮居
(
みやい
)
さだめて 飛ぶ鳥の
明日香
(
あすか
)
のみ代ゆ あかつきの 道うちひらくと 夢殿に ひとりこもらせ 夕されば
法
(
のり
)
のきはみを
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
「じつはゆうべ、野口ノ宿で、はしなく、
皇子
(
みこ
)
の宗良さまによそながらお目にかかり……」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
生
(
あ
)
れましてたぐひなく
坐
(
ま
)
す此の
皇子
(
みこ
)
の我が大皇子ぞただち日嗣の宮
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
たくさんな
皇子
(
みこ
)
たちも、戦陣に
亡
(
うしな
)
わせ、残る
幾人
(
いくたり
)
かの皇子すら、北や東や西と、ちりぢりに所をへだてて、八月十六日の深夜
丑
(
うし
)
ノ
刻
(
こく
)
、おん息をひきとるときの御枕べにいたのは
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
現
(
あき
)
つ神我が大君は朝に夜に通ひわたらすと
皇子
(
みこ
)
を
笑
(
ゑ
)
ますと
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
壬申
(
じんしん
)
ノ乱の
大海人
(
おおしあま
)
の
皇子
(
みこ
)
軍。木曾義仲の
寿永
(
じゅえい
)
の都入り。
承久
(
じょうきゅう
)
ノ
乱
(
らん
)
の北条勢と朝廷
方
(
がた
)
。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
現
(
あき
)
つ神我が大君は朝に夜に通ひわたらすと
皇子
(
みこ
)
を
笑
(
ゑ
)
ますと
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「ではついに、お望みの
皇子
(
みこ
)
(宗良)とのご対面も、かないませぬか」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あな
映
(
は
)
ゆし、もろもろの
皇子
(
みこ
)
たちや、その
皇兄
(
いろせ
)
や。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
西国にある
皇子
(
みこ
)
のおひとり
懐良
(
かねなが
)
親王に、遺勅を送って——
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あな
映
(
は
)
ゆし、もろもろの
皇子
(
みこ
)
たちや、その
皇兄
(
いろせ
)
や。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
日の
皇子
(
みこ
)
や、
御鉾
(
みほこ
)
とり、かく
起
(
た
)
ちましぬ。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
むかし、
惟喬
(
これたか
)
の
皇子
(
みこ
)
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
日の
皇子
(
みこ
)
や、
御鉾
(
みほこ
)
とり、かく
起
(
た
)
ちましぬ。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
皇子
(
みこ
)
だよ」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あな
眩
(
まば
)
ゆ、
皇子
(
みこ
)
にします。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
あな
眩
(
まば
)
ゆ、
皇子
(
みこ
)
にします。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“皇子”の意味
《名詞》
皇子(おうじ、みこ)
天皇・皇帝の息子。
(出典:Wiktionary)
“皇子”の解説
皇子(みこ、おうじ)は、皇帝・天皇の息子。ただし広義には男女を問わないがかかる用法はまれである。皇子に対して皇帝・天皇の娘を皇女(おうじょ)という。なお国によって「親王」「郡王」「王」「大公」などの称号が与えられることがあり、「王」は皇帝の直下の地位を表す。
(出典:Wikipedia)
皇
常用漢字
小6
部首:⽩
9画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“皇子”で始まる語句
皇子名
皇子尊
皇子女
皇子方