“御生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごしょう30.0%
みあれ20.0%
みあ20.0%
おうま10.0%
おうまれ10.0%
おは10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むんにゃよ、年紀としが上だけに、あねさまは御生ごしょうのことは抜からぬぞの。八丈ヶ島に鐘が鳴っても、うとい耳に聞く人じゃ。それに二つ目へ行かっしゃるに、奥様は通り路。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぬりながえ牛車うしぐるま、ゆるかにすべる御生みあれ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
皇子みこぞ今御生みあれましたれ日の出くサイレンはつづくまさに大皇子おほみこ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
おつ成長せいちやうまし/\器量きりやう拔群ばつくんすぐ發明はつめいなれば加納將監夫婦ふうふひとへに實子の如くいつくしみそだてけるさて或日あるひ徳太郎君につきの女中みなあつま四方山よもやまはなしなどしけるが若君には御運ごうんつたなき御生おうまれなりと申すに徳太郎君御不審ごふしんおぼしめし女中に向ひ其方ども予が事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
物腰のしおらしい、背のすらりとした、黒目勝の、つくれば粧るほど見勝みまさりのしそうな御容貌かおだち。地の御生おうまれでないということは美しい御言葉で知れました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
和尚おしょう助言じょごんは十七八年ぶりで始めて役に立ちそうな気色けしきに髯は延びて来た。さいはいっそ御生おはやしなすったら好いでしょうと云った。余も半分その気になって、しきりにその辺をで廻していた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)