“御運”の読み方と例文
読み方割合
ごうん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いかなる名分めいぶんにせよ、大元帥たる御方が、その行宮あんぐうを捨て給うて、敵手に、あとの御運ごうんをゆだねられるからには、降参ときまッている!」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右内は如何いか御運ごうんが悪いとて、八百石取のお身の上が、人も通わぬ山中さんちゅう斯様こん茅屋あばらやすまっておいでになるのか、お情ないと気の毒そうに上って来ました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
殿とのこそは御一門の柱石ちゆうせき、天下萬民の望みの集まる所、吾れ人諸共もろとも御運ごうんの程の久しかれと祈らぬ者はあらざるに、何事にて御在おはするぞ、聊かの御不例に忌まはしき御身の後を仰せ置かるゝとは。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)