“牛車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしぐるま28.9%
ぎっしゃ24.4%
くるま20.0%
ぎゅうしゃ13.3%
ぎうしや4.4%
カルトン4.4%
ぎつしや2.2%
ぐるま2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠くの橋を牛車でも通るように、かたんかたんと、三崎座の昼芝居の、つけを打つのが合間に聞え、の音がシャラシャラと路地裏の大溝へ響く。……
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さりとて何を争うことも出来ないので、すごすごと別れてここを立ち去ると、青糸毛の牛車がこの屋敷の門前をしずかにらせて通った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ほどなく、水鳥亭の灯はひそまり、散会の人影や輿や牛車が、人目立たぬほどずつ、京の夜更けを散らばって行った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなことをしているに、をのせた牛車はもうしんたのむねをおりてしまっていた。五以上は、がせいてたまらなかった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
常ながらおもて通るは夜發ちして多摩よりのぼる牛車かもあはれ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
まず牛車を雇って荷物を積み込み、そして道なき山を分け進んだが、もとより旅館はなく日が暮れると、ごろりと野宿して避難民めいた。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
嵯峨の狐は牛車に化ける。高陽川の狐はに化ける。桃薗の狐は大池に化け——狐の事なぞはどうでもい。ええと、何を考へてゐたのだつけ?
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
近くの公家やしきの門を叩き、ありあう牛車を曳き出してそれへおすすめ申しあげ、無我夢中で禁門のあたりまで牛を打っていそいだが……あとで思うと、いかに非常の中といえ
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)