“ぎゅうしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牛車75.0%
牛舎25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広々ひろびろとした、田園でんえんのぞみ、豊穣ほうじょう穀物こくもつあいだはたら男女だんじょれを想像そうぞうし、嬉々ききとして、牛車ぎゅうしゃや、うまあと子供こどもらの姿すがたえがいたのであります。
風はささやく (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうしてこの町をひいていく、馬力ばりき牛車ぎゅうしゃがどんなに長くつづいているのだろう。こんなたくさんの車や人が、どこからこうして出てくるのだろう。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)
警視庁けいしちょう技師ぎしが、ふいに牛舎ぎゅうしゃ検分けんぶんにきた。いきなり牛舎のまえに車にのりこんできて、すこぶる権柄けんぺいに主人はいるかとどなった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
どんどん黒いまつの林の中を通って、それからほの白い牧場ぼくじょうさくをまわって、さっきの入口からくら牛舎ぎゅうしゃの前へまた来ました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そのあいだにも花前はすこしでも、わが行為こうい緊張きんちょうをゆるめない。やがて主人はおくきゃくがあるというので牛舎ぎゅうしゃをでた。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
はりいたをふみたてる牛の足音がバタバタ混合こんごうして聞こえる。主人も牛舎ぎゅうしゃへでた。乳牛にゅうぎゅうはそれぞれ馬塞ませにはいって、ひとりは掃除そうじにかかる、ひとりはにかかる。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)