“ぐるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
72.4%
13.8%
牛車6.9%
3.4%
馬車3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある時にはそのさびしい坂道の上下から、立派な馬車やかかぐるまが続々坂の中段を目ざして集まるのにあう事があった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
はれくもりまたつきとなり、かぜとなり——ゆきには途絶とだえる——往來わうらいのなかを、がた/\ぐるまも、車上しやじやうにして、悠暢いうちやうと、はなとりきつゝとほる。……
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼が落魄おちぶ公卿くげの子とわらわれ、ガタガタ牛車ぐるまで日野の学舎へ通う時、自分は時めく平相国へいしょうこく家人けにん嫡子ちゃくしとして、多くのさむらいを供につれ、美々しい牛車に鞭打むちうたせて、日ごとに
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不愍ふびんな者よ。六波羅まで、真昼の途々を、人目にさらされ指さされて送らるるとは、余りにもいたましい。ぐるまなと与えて牛に引かせてよ」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しゆの色の駅逓えきてい馬車ぐるまをどりゆく。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)