“嫡子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃくし89.6%
ちやくし10.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嫡子(ちゃくし)六丸は六年前に元服して将軍家から光(みつ)の字を賜わり、光貞(みつさだ)と名のって、従四位下侍従(じじゅう)兼肥後守(ひごのかみ)にせられている。今年十七歳である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と、里の娘たちは、山桃の木にかこまれているお厩門(うまやもん)から出てゆく、城主の嫡子(ちゃくし)のすがたを、畑から見るのを、楽しみにしていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其方儀嘉川家嫡子(ちやくし)の身分を以て常々不行跡(ふぎやうせき)の由沙汰有之の處當時(たうじ)病氣(びやうき)にて存命も量(はか)り難き由是に因(よつ)て全快まで親類(しんるゐ)へ御預仰付らる
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
嫡子(ちやくし)石田隼人ハ其比(そのころ)十二三歳ナリシガ、質容尋常ニ生レ、世ニ賢ク成人シタリ、天下ノ人崇敬シテ冊(かし)ヅキハヤシ誉ニシケル、然ルニ関原ノ合戦敗レテ父討死トモ言ヒ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)