“肥後守”の読み方と例文
読み方割合
ひごのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嫡子ちゃくし六丸は六年前に元服して将軍家からみつの字を賜わり、光貞みつさだと名のって、従四位下侍従じじゅう肥後守ひごのかみにせられている。今年十七歳である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
兵さんは低くうなると、サッと右手を前へ突きだした。次郎はワッと言って尻餅をついた。兵さんの手には、三四寸の肥後守ひごのかみ小刀ナイフが握られてあった。
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)
言ひ伝へによると、侘助椿は加藤肥後守ひごのかみが朝鮮から持ち帰つて、大阪城内に移し植ゑたものださうだ。
侘助椿 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)