“丹後守”の読み方と例文
読み方割合
たんごのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瀬田は二十五歳で、脇差を盗まれたために、見苦しい最期さいごを遂げた。村役人を連れて帰つたいさんが、其夜そのようちに死骸を見付けて、二十二日に領主稲葉丹後守たんごのかみに届けた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「どうしてそれを、——紛失ふんしつしたのは、救世觀音の尊像を描いた、巨勢金岡の名筆ぢや——申し遲れたが拙者は、湯島天神町の旗野丹後守たんごのかみの用人久保木桂馬くぼきけいまと申す。お見知り置きを願ひたい」
「植田丹後守たんごのかみ殿の御陣屋は……」