“阿部豊後守”の読み方と例文
旧字:阿部豐後守
読み方割合
あべぶんごのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、たつくち評定所に、対策の大評定がひらかれました。列席したのは、老中松平伊豆守まつだいらいずのかみ阿部豊後守あべぶんごのかみをはじめ若年寄りから町奉行神尾備前守かみおびぜんのかみにいたる面々。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
また、その日のお客、九条家の諸太夫や、閣老の阿部豊後守あべぶんごのかみ中山遠江守なかやまとおとうみのかみ、ほか親族方も、別室の饗応に立って、あとにはわずかの家臣だけしか見えなかった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
島原一揆いっきのとき賊将天草あまくさ四郎時貞ときさだを討ち取って大功を立てた忠利の身の上を気づかい、三月二十日には松平伊豆守まつだいらいずのかみ阿部豊後守あべぶんごのかみ阿部対馬守あべつしまのかみの連名の沙汰書さたしょを作らせ、針医以策いさくというものを
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)